ちょこっと!現地調達ピクニック

大好きなあの娘とお弁当を持ってピクニック。行き先は海? 山? それとも町中の公園? ま、2人だったらどこ行ったって最高でしょ。だったらあえてハードル上げて、食材や調味料をちょっとだけ現地で調達。調達できてもできなくっても、美味しくできてもできなくても、それはそれで甘い恋の隠し味。そんな思いつきから始まる現地調達ピクニック。

(2)まぼろしのいちご狩り編

お酒と映画が大好きな亜美ちゃんと、シャンパン片手にまぼろしのいちご狩りをするため、北区の二郎(にろう)へ。
三宮からは地下鉄/北神急行で谷上で乗り換え、さらに神鉄で20分、のどかな田園風景の中にある「二郎」駅で下車です。

 

亜美ちゃん
「着いたー」
――
着いたねー。そして予想を上回る田舎!
亜美ちゃん
「のどかだなあ。無人駅なんて久しぶりに降りたわ」
――
ウィキペディアによると、二郎駅の利用者数は1日の平均160人くらいだそうです。
亜美ちゃん
「少なっ! でも本当にここにまぼろしのいちごある? ちょっと不安になるくらい何もなさそうなんだけど……」
――

大丈夫。ちゃんと電話でいちご狩り申し込んで、場所も確認しといたから。ここから歩いて10分くらいかな。

ということで、スマホで道を確認しながら、お目当ての農園へと歩いて向かいます。

途中、いちご狩りののぼりを見つけてテンション上がったり。

ちょっと“パラダイス”感のあるリサイクルショップをのぞいたり。

佇まいが素敵な地元っぽいパン屋さんを発見したり。

そうこうしているうちに、お目当ての滑浦農園に到着。
すでに家族連れやカップルなどいちご狩りにやってきた何組かがいました
。一緒になって待っていると、農園のおじさんがやってきて、いちご刈りの説明をしてくれました。

「今からハウスの中に入って、自由にいちごを採っていただきます。
時間は30分。採ったいちごはハウスの中で食べてもいいし、外で食べてもらってもかまいません。
でも、持ち帰りができないので、その場で食べる分だけ採るようにしてください。
時間が過ぎても、外でゆっくり食べてもらってかまいません。
ちなみに女性でも50個くらい、男性なら100個以上食べる人もいますよ。いっぱい採って食べてください。」

滑浦農園の滑浦武志さん。二郎地区にある11のいちご農家の部会長もやっておられるそうです。

滑浦さん「じゃあ、いまからハウスに移動しますので……」亜美ちゃん「あの、すいません!」――「はい?」亜美ちゃん「ハウスの中はお酒呑んでいいですか?」――「お酒? あぁ、電話でシャンパンがどうとか問い合わせてきたの、あなたちね(笑)。外にテーブル出しといたから、いちおうお酒はそこで呑むようにしてください。」亜美ちゃん「やったー。ありがとうございまーす!」

わざわざ用意してくれたテーブル。なんというグッドロケーション!

ということで、滑浦さんの後についてぞろぞろといちごが栽培されているビニールハウスへ。
ハウスの中は、外よりも少し暖かくしっとりとしていて、そこに何本かの畝が整然と並んでいます。

亜美ちゃん「よーし、採るぞー!」

亜美ちゃん「めっちゃかわいい! そしてけっこう大きい!」

とりあえずプラスティックのトレイに山盛りに入れて、もうすっかりご機嫌の亜美ちゃん。って、ここまでは普通にいちご狩り。
次回はついにシャンパンといちごを味わいます。
果たしてまぼろしのいちごの味は? シャンパンとの相性は? 次回をお楽しみに。

(3)に続く————————


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