ちょこっと!現地調達ピクニック

大好きなあの娘とお弁当を持ってピクニック。行き先は海? 山? それとも町中の公園? ま、2人だったらどこ行ったって最高でしょ。だったらあえてハードル上げて、食材や調味料をちょっとだけ現地で調達。調達できてもできなくっても、美味しくできてもできなくても、それはそれで甘い恋の隠し味。そんな思いつきから始まる現地調達ピクニック。

(1)おさそい~待ち合せ編

2月。まだまだ寒い日が続いていますが、暦の上ではもうすっかり春。三宮センター街を歩く人々の装いも明るく軽やかになってきました。

そんな中、編集部から久しぶりに電話。「次のデート、まぼろしのいちご狩りとかどうすか?」

聞けば、北区の北区の二郎(にろう)というにエリアに、市場にほとんど出回らない絶品いちごをその場でもぎって食べられる農園があるとのこと。なんですかその恋の予感しかしない春デート。

ってことで、今回も気になるあの娘にFacebookメッセンジャーでデートのお誘いです。

――
お久しぶり。元気?
――
「げんきげんき。どうしたの?」
――
突然だけど、まぼろしのいちごって興味ない?
――
「あります!」
――
即答かよw もしかしていちご好き?
――
「まあ人並みかな。でもまぼろしとか言われたら気になるやん。っていうか、それってデート?」
――
デートじゃなくていちご狩りとか逆に微妙でしょ。
――
「ま、それもそうか……OK!」

恐るべし「まぼろし」の威力、あっさりデートの約束を取り付けました。
次なる問題はどうやっていちごを食べるかです。だっていちごをもぎってそのまま食べたら、それはただのいちご狩りだし……。

――
ところで、いちごってどうやって食べるのが好き?
――
「ん? いちごミルクとかそういうこと?」
――
そうそう。でも、いちごミルクは前回と被るからダメ。
――
「なによ、前回って」
――
いやこっちの話。何か別の食べ物や飲み物と組み合わせるのでもいいよ。
――
「はいはい、マリアージュ的なね……あっ! だったらシャンパンがいいかも!」
――
シャンパン?
――
「『プリティー・ウーマン』で、ジュリア・ロバーツがシャンパン呑んだ後にリチャード・ギアに薦められていちご食べるシーンあるやん。あれ、ずっとやってみたかってん!」

ということで、2回目の現地調達ピクニックは、北区の二郎でいちご狩りをしながらシャンパンを呑むことに決定。

ちょうど1週間後の土曜日、朝9:00に阪急三宮西口で待ち合わせ。あ、いたいた。

川島亜美さん(亜美ちゃん)

神戸生まれ、神戸育ち、神戸在住。大学卒業後、OLとして大阪で2年間勤め、その後神戸の映像制作会社に転職。平日は主にドローンを飛ばしている。趣味はお酒と映画、映画館には週3で通っている。今ハマっている食べ物はモツ。

亜美ちゃん
「あ、おはよー!」
――
おはよう。晴れたねー。
亜美ちゃん
「うん。それにけっこう暖かいし、絶好のいちごとシャンパン日和でしょ」
――
それも野外だしね。きっと気持ちがいいよ。
亜美ちゃん
「あぁ、昼から外で呑む理由があるとかマジで幸せすぎる!」
――
それってただ呑みたいだけなんじゃないの?(笑)
亜美ちゃん
「細かいことはいいの。さぁ、まぼろしのイチゴを求めて出発!」

お酒と映画が大好きな亜美ちゃんと一緒に、いざ地下鉄に乗って谷上経由で、神戸電鉄の二郎へ。三宮からは片道990円。ちなみに「二郎」は「じろう」じゃなくて「にろう」です。

さてさて、今回はどんな現地調達ピクニックになるやら、お楽しみに。

(2)に続く————————


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