「ねえ、おいしいもの食べに行かない?」気になる相手をそんなふうにデートに誘ったことありますよね? デートの中で「食」は大きな役割。おいしい料理をおいしく食べるひとときって、絶対大事! この企画では、おいしいものを知り尽くしている食の達人であるシェフのデート店を聞いてみました!

アノニム加古さんの場合

いなだ:さっそくですが、シェフはこれまで、どんなデートをして来られましたか?

加古シェフ:デート…。それは、もう、人並みにデートして来ましたよ!
僕の若いころって、カフェブーム、あと無国籍料理や多国籍料理店の全盛期だったんですよね。例えば、ハットトリックさんやポトマックさんがされていたカフェやレストランにデートで行くのがおしゃれでトレンドだったんですよ。あと「マザームーン」とか昼でもお酒が飲めて、「マヒシャ」なら夜でもスイーツが食べられてお茶ができる、そういう店でのデートが僕の青春時代のデートでした。

いなだ:なるほどー。フレンチやイタリアンに行くよりも、そういう雰囲気も楽しめるお店が多かったのですね。そんな中でも特にお気に入りだったお店ってありますか?

加古シェフ:今はもうないんですけど、トアウェストの「TOOTH TOOTH」。ちょっとライトダウンされた空間とかめちゃカッコよかったんです。こんなかっこいいお店にいること自体にもテンションが上がってましたね。あと「モナリサ」、カフェレストランのようでバーでもあって……。要はなんでもあるんですけど(苦笑)。ここも雑多な雰囲気のようで、店主の美意識が半端ないお店、置いてるモノ、一つひとつにめちゃこだわりがあってかっこいい。料理もお酒も、ささっと作ってるように見えてハイクオリティ。格式張ったお店が多くて、敷居が高いなあと思ってた北野エリアの敷居を少し低くしてくれたお店ですね。

いなだ:なんだか、すごく素敵な空気を感じます(メモメモ!)。シェフは近頃はどんなお店でデートしてますか?

加古シェフ:……。してないかも。いや、いえ! 食のプロになってからは、そういう目で店を見ちゃうので「おいしい」お店に行きます(笑)。絶対の安心感&安定感があるのは日本料理の「玄斎」。うちの奥様もお気に入りなので、絶対おいしいものがいただきたいハズしたくないとき、特別なときに行きます。

 

いなだ:ほかの女性とどこか行ったりしました?

加古シェフ:ほかの女性…ムムム。

いなだ:例えば娘さんとは?

加古シェフ:おお!娘とも行きますね!元町のお蕎麦屋さんの「卓」とか。小さい子供と一緒だと麺類をいただく機会が増えました。蕎麦屋さんへは子供がいるからこそ足を踏み入れる機会があったジャンルの店ですね。素材に対する姿勢がすばらしいから勉強になります!

いなだ:今、「date.KOBE」読者にシェフがデートでおすすめするならどこ?

加古シェフ:ズバリ!「ピッツェリア アズーリ」です。

いなだ:おお!どんなところがおすすめですか?

加古シェフ:まず、間違いなくおいしい。女の子同士とかグループ客とか、いろんなお客さんで賑わっていて、ものすごく活気溢れる雰囲気が楽しい!特に20代のカップルにおすすめですね。

いなだ:加古シェフが昔行ってた多国籍料理店のような雰囲気?

加古シェフ:そうかもしれない。肩肘張らずに過ごせるんですよね。お客さんを選ばない間口は広さがうれしい、さらにうれしいのは、店に本質がきちんとあるところ。サービスもリストランテのようにかっちりはしていないけれどさりげなく丁寧だし、ピッツァもそれ意外の料理も、リストランテに負けない味があるんです。そんな雰囲気と料理のおいしさが2人の距離を近づけてくれると思いますよ。

いなだ:「ピッツェリア アズーリ」に2人で行ったら、親密になれる(ドキドキ!期待!)?

加古シェフ:もう、絶対!ランチは人気で、オープン前から待っているお客さんで店まえが行列なんですが、その列に並んでいる時間だって楽しいと思いますよ!

いなだ:ピザを待っている時間が愛を育むのですね!

加古シェフ:笑。はい。あと、テーブルに向かい合って座って、切り分けたピザを手で食べて、パスタをシェアして…。そういうのが楽しい!あ~、行きたくなって来ました!

いなだ:さっそく行ってみます!

加古シェフのデートにオススメのお店ベスト3

若者におすすめ「ピッツェリアアズーリ」

神戸で初めて真のナポリピッツァ協会から認定を受けたピッツェリア。本場イタリア・ナポリの味を気軽に楽しめる人気店。焼きたてピッツァをぜひ!
http://www.azzurri-p.com

親子デートなら「手打ちそば処 卓」

石臼挽きの粉を使って作る自家製手打ちそばが自慢のお店。濃いめのツユとよくあるそばの喉越し、香りを楽しんで。
http://www.soba-taku.com

奥様とはもっぱら「玄斎」

ミシュランでも2011年から5年間二つ星を獲得し続けた神戸きっての名店。腕を振るうのは難波割烹㐂川の創業店主・上野修三氏の次男上野直哉さん。サラブレッドの腕と舌で、繊細な日本料理を楽しませてくれます。
https://gensaikobe.exblog.jp

食事の時には相手のことを思いやること。
例えば、料理を食べるスピードとか、一人でガツガツ食べずに相手のペースに合わせて会話も楽しみながら味わってほしいですね。あと、お支払いはスマートに。女性がトイレに立った時にお会計を済ませておきましょう。例え、割り勘であっても、お店の中では男性が払っておく方がかっこいいですよ!


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