フィルム写真で伝える
コーヒーのある神戸デート。
第12回は六甲でもう一杯コーヒーを楽しむ
ふたりの時間を1ロールにまとめました。

#12 六甲にて、もう⼀杯

喫茶「⽉森」で2時間ほど
ゆっくり過ごした
翔平さんと友希恵さん

お店を出ると
地図を⾒ながら
少し遠回りのルートを選んで
六甲⼋幡神社へと歩を進めた

「 “恋みくじ”で有名な神社なんだって」

「⾯⽩いね。それにこの参道、
ものすごく空気がいい感じがする」

楽しそうに話しながら
六甲のもう⼀つの名店
「六珈」へと向かう
後ろ姿を追った

シンプルな佇まいの外観に
そっと
“珈琲をどうぞ”と書かれた看板
それが開店の⽬印

店主の松⼭さんが
「六珈」を開店されたのは8年前

焙煎も⾃ら⼿がけられている

コロンビアの⾖をベースにした
六珈ブレンドから
翔平さんは「濃いめ」を
友希恵さんは「カフェオレ」を

テーブルの向こう側
同じ⽬線の⾼さでドリップされる店主

静寂の中に
珈琲の⾳がポコポコと落ちる

松⼭さんがハンドドリップの際に
座っておられる椅⼦

使い込まれたドリッパー

⼝当たりの良いカップアンドソーサー

⼆⼈は店内の道具⼀つ⼀つにも⽬をやる

美容師として働く友希恵さん
休⽇は⽉曜⽇
タイミングを合わせて休みを取る
会社員の翔平さん

今は広島と兵庫で別々に暮らす
⼆⼈だけど
⼀緒に暮らせる⽇ももうすぐとのこと

「次の休みはいつ取れるかな」

時間感覚を忘れるほどに
静かな空間で

最後に⼆⼈から聞こえた⾔葉だった


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