フィルム写真で伝える
コーヒーのある神戸デート。
第11回は六甲でコーヒーを楽しむ
ふたりの時間を1ロールにまとめました。
#11 六甲にて
阪急電⾞で三宮から特急で⼀駅
“六甲⼭への南側の⽞関⼝”と
呼ばれている
中⼼街からは少し離れた
とても静かな町
駅前の⼤きな⽊々から
落ちる光と流れる空気が気持ちいい
今⽇はここに
広島で暮らす翔平さんと
兵庫・⻄宮で暮らす友希恵さんが
久しぶりのデートにやって来られた
のどかな住宅街をゆっくり歩いて
「器 暮らしの道具 フクギドウ」の
ディスプレイをじっくり眺めて
右お隣の「喫茶 ⽉森」へと向かった
“森といえば、⽉”
そんな世界観が好きで「喫茶 ⽉森」と
名付けて13 年
店主の岡上さんが
⼀⼈で切り盛りし続けて来られたお店
「現実からちょこっと離れて
ほっと⼀息
過ごす場所であって欲しくて
毎⽇の避難場所みたいな
そんな時間を、売っていきたいんです」
「本は私の味⽅なんです」
そう話してくださる店主の⼤切な
中学・⾼校の頃から
今に⾄るまでの愛読書が
店内のあちこちに並ぶ
翔平さんはダークを
友希恵さんはマイルドを
⼆⼈は今は離れ離れで暮らしているけれど
⽉に1・2回の会える⽇
とても濃い時間になるという
「⽢いものも頼んでみよう」
と⼆⼈が選んだのは
ホットケーキとドーナツ
ホットケーキはじっくりじっくり
時間をかけて
焼き上げるオリジナル
ドーナツは
16〜17 年前に出会った
「前⽥のドーナツ」のもの
⼀⽬惚れだったそう
「私がお店を始めたら
ぜひ前⽥さんのドーナツを
出させてくださいって
お願いしたんです」
そんな⾵に頼み込まれた店主の想いは
今も変わらず
⼀つ⼀つ、⼀杯⼀杯に
宿っているようだった