「マリエヤの話」
こんにちは。
ともかです
寒いのも
冷たいのも・・・大嫌いですが
もしかして降る?
そう思いながら見上げると
冬の夜空はキラキラしていて
涙が出るほど美しい
雪やこんこん❆❆
さてさて今日はマリエヤのお話です
異人館うろこの家には
マリエヤ という魔女が棲んでいます
date.KOBEで「恋」のブログを書いていく前に
彼女のことは紹介しておかなくっちゃ…ね
だってマリエヤがここに在る理由は
彼女が恋をしたから・・・
画像はね
子ども達に昔の神戸を話すマリエヤ
もしかしたら
写真の彼女はマリエヤに頼まれた人間かも知れないけど…
過去に二度だけうろこの家に
現れたんだって・・・
話すね。
マリエヤが私に話してくれたこと
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私の名前はMarieya。今から130年前の1888年にイギリスのフォークストンからこの街、神戸にやってきたの。
私が住んでいたそのフォークストンは港町で、外国へ向かう大きな客船もそこからたくさん出港していたわ。
まだほんの小娘だった私は、魔女の修行をしながら船宿で働いていたの。
光が当たると緑色に変わる美しいヘーゼル色の瞳を持った彼に出会ったのは、そう…彼がここに宿をとったから。
翌日神戸に向けて出港予定だった彼の船は、巨大な台風・ローレンスの接近で、72時間の遅れをやむなくされ…
その時間が私の全てを変えた。
何百年も生きる私たち魔女が人間を愛する…これはまるで人を愛した人魚姫と同じ。。。 私達が人間を愛することは許されないの。
でもね、気がつくとそこには船底に身を隠す私が居た。 私は、彼を追い、夢中で日本に向かう船に乗り込んでしまっていたの。
もちろん彼はそんな私の気持ちを知らなかったし、私は彼の前に現れることはしなかった。
50日をかけた9000kmの船旅は神戸で幕を下ろし、彼は東洋一美しいと言われた神戸居留地での事業を成功させ、黒髪が美しいKIYOKOさんという日本人と結婚。
幸せな家庭を築き、そして80年前にここ神戸で人生を終えた。
彼がいなくなってから、私は人間として生きるのをやめ、本来の魔女という姿に戻った。
そして北野の一番高台にある
「うろこの家」と呼ばれる洋館に住み始めた。そう…もう80年間もね。
大丈夫。私なら心配いらないわ。
ここの3階の塔には、海の景色が見える窓がるの。
あの場所が限り、光が当たると緑色に変わる美しいヘーゼル色の瞳を持った
彼と出会ったフォークストンという町を、私は海の向こうに見る事が出来るから。
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