koiobi

デートする。本を選ぶ。

Koiobiとは?

Koiobi本の選び方

第2帯

デートをはじめ、大切な人と楽しい時間を過ごして次会うときに贈る、ひとこと添えたプレゼント「Koiobi」。今回は、神戸生まれのすてき女子がKoiobiのための本を本屋さんに選んでもらって、帯を作ります。

田中

田中

かたちラボって
名前でコピーライター
として活動中。

編集長

編集長

date.KOBEの
美人編集長。
実はサブカル女子。

きの子

きの子

東京で新米編集者
として働く
神戸出身文化系女子。

編集長(荒ぶる女神)降臨

おい、三流コピーライター。やってくれよったな。

え!え!何がですか?

第1回目のKoiobi、全然デート感ないやんか。なに、ちゃっちゃ紹介しとんねん。 デートせぇよ。奥さん1人もエスコートできへんのか。

・・・。

今回は神戸の本屋さんとコーヒーショップをすでに手配しておいたから。
そこでKoiobiのための本を書店員さんに選んでもらう企画をやるんや。

ぎょい。
で、わたしが本を選んでもらったらよろ・・・

あほか。2回もおじさん出てこなくてええねん。
インスタ映えする女子を出さんかい!

ぎょ、ぎょいー。

せやなー。きの子ちゃんはどないや。
あいつ東京におるらしいけど呼び戻すんや。

ぎょい。ただちに!

きの子とは

神戸に生まれ育ち、神戸にある多くの古本屋を愛する文化系女子。
現在は東京の編集・企画の会社に所属している新米編集者。
かたちラボの元アシスタントで、田中の息子の家庭教師をやっていたことも。

きの子、神戸にバックアゲイン

おひさ!

急ですね。

というわけで、今回はきみが彼に贈るKoiobiのための本を
書店員さんに選んでもらい、コーヒーショップでKoiobiを書いてもらいますので。
ひとまずKoiobiについて、詳しくはこちらを。
さて。今回本屋さんに本を選んでもらうというのもあるので
事前に、きみと彼の関係性なんかを書いてきてもらったので
それを本屋さんにお伝えするところからスタートします。

これ見せるんですね。めっちゃ恥ずいじゃないですか。
一応、書くには書いたんですが。(書いた紙を渡す)

ごほん。えーと、きの子の彼について。
「本は、評論、哲学書、絵本が好きで小説はほとんど読まないです。
彼はきちんとしている人。
イヤホンを入れる場所、切符は財布に入れること、
お酒を飲んでいるときにお水を飲むタイミング。
本当にきちんとしている人です。
あと、プレゼントは特別の日にあげません。
そのときに、お互いがいいなって思ったものがあれば思ったときにあげます。」

道ばたで読み上げんなや、メガネ!

メガネ・・・すみません。・・・というわけで、それを持ってKoiobi用の本を選んでもらおう!
本屋さんへGO!GO!

(おじさん、気持ちの切り替えが早いな。)

きの子、本を選んでもらう

1003に到着したきの子

1003

神戸元町の古本屋。古本はもちろん、独立系出版社の書籍やZINEなど
店主さんセレクトの良書が盛りだくさん。ビールやコーヒーを飲みながら本選びが楽しめます。

はい。というわけで、今回ご協力いただく本屋さんの「1003」につきました。

わたし、ここはじめて来ますわ。
大学までこっちにいたので、良く神戸の古本屋さん回りしていだんですよね。
ワールドエンズガーデンさんとか、この近くで言うとトンカ書店さんとか。

へーそうなんだー、へーへー。

ノリ、キモいっすね。

ということであとはよろしくね。

え、丸投げ。
じゃあ、はい。いってきます。

1003店長にごあいさつ
1003店内の様子

こんにちは。

こんにちは。

はじめまして。きの子と言います。
今日は、わたしが彼に贈るKoiobi用の本を一緒に選んでいただきたくて。
よろしくお願いします!

はい。こちらこそよろしくお願いしますね。

参考になるか分からないのですが、これが彼とのもろもろの情報です。

彼の情報を読む1003さん

彼、小説は読まれないんですね。

はい。評論や哲学書、批評などを読みますね。
この前はゴリラに父性はあるのか?みたいな本を読んでいました。

彼に本をおすすめすることってありますか?

私が面白いと思った本のURLを送りつけるとかはよくしています。
私がエンデが好きで、おすすめしたらめっちゃハマりましたね。

すてきな関係ですね。うらやましくなります。
彼は好きなものってありますか?たとえば、植物好きとか。

彼は坂口恭平さんが好きですね。

あ。それなら、こんな本がありますよ。

選書してくれる1003さん

〜30分後〜

彼とは、どこで知り合ったんですか?

私が京都の大学に通っているときに出会いました。
最近は、東京で一緒に鍋をしました。

鍋、いいですねー。

自分では高くて買えないポン酢とか、昆布を買ってきてくれて。
あと、ご飯を食べながら疲れてて寝ていたら、
後片付けが全部やってくれたみたいで。
しかも梨をむいて用意してくれていました。

素敵ですねー。うらやましいです。
最近は、彼から何かプレゼントされたりしました?

足の冷えがひどいって、ずっと言っていたら
誕生日に足つぼの板をもらいました!

あの・・・盛り上がっているところすみません、もう本は選ばれましたかね。

あ。だいたい選んでいただきました。

ちなみに、何冊選んでもらったんですか?

3冊です。

じゃあ1冊ずつ改めておすすめしてもらって、1冊に決めましょう。

今回最終的に選ばせていただいたのはこの3冊です。

選ばれた3冊の本

きの子、本を決める

1冊目:大文字山を食べる-山菜・キノコ採集記-

大文字山を食べる-山菜・キノコ採集記 / 安田陽介著 / コトコト
大文字山を食べる-山菜・キノコ採集記 / 安田陽介著 / コトコト

きの子さんと彼が京都で出会って、彼が京都にまだいらっしゃるとのことなので。
あと食べることも好きとおっしゃっていて、山登りすることがあれば
ぜひこれを読んで、お腹を満たしてもらえればと。

サバイバル!我、採集す。ゆえに我あり。という帯文が絶妙です。

2冊目:抄訳 アフリカの印象

抄訳 アフリカの印象 / レーモン・ルーセル×坂口恭平 / 伽鹿舎
抄訳 アフリカの印象 / レーモン・ルーセル×坂口恭平 / 伽鹿舎

きの子さんの彼が、坂口恭平さんが好きということもあって選びました。
この本の表紙の絵を描いています。
アフリカに行ったことのないフランス人作家がアフリカのことを空想して書いた本です

絵がすてきで、単純に絵として贈ってみたいです!

3冊目:味の形

味の形 迫川尚子インタビュー /迫川尚子 / ferment
味の形 迫川尚子インタビュー /迫川尚子 / ferment

この本も坂口恭平さんが絵を描いています。
実は、作者の迫川さんが「新宿ベルク」の副店長をされていて。

そうなんですよ!偶然、そこ私が好きなお店で。
この前、彼が東京に来たときに行こうとしたお店で。
新宿ベルクは絶対気にいるから、今度行こうって言ったばかりなんです。

じゃ、もう決まりだね。

(・・・おじさんが最終的に決めた)

私たちが一緒に楽しむ娯楽は、ご飯を食べに行くことで
好きなお店の方が書いた本をあげるのってとてもいいなと思いました。
この本でKoiobi作ります!

Koiobiを贈って、次のデートに誘うのもありだね。
ま、今回は神戸じゃないけど。

この本をください。

ありがとうございますー。
どんなKoiobiができるのか楽しみです。

今日はありがとうございました。
「かたちラボ」で領収書ください。

きの子、Koiobiを書く

じゃあ、このお店でKoiobiを書いてくれたまえ。

了解です。行ってきます!

cafeLABO FRANKさんへ

Coffee LABO frank

神戸元町にあるスペシャルティーコーヒー研究所。
カフェ営業をはじめ、コーヒーセミナーやケータリングなども行なっています。

さてと。書きますかね。

koiobiを書き始めるきの子

(ベルク、いつ行こうかな。 彼と次、何食べに行こうかな。何の料理を作ろうかな。)

店内の雰囲気を味わうきの子

コーヒーと店内の雰囲気がとても落ち着かせてくれますわ。

koiobiを書くきの子

(というか、帯に書きたいこといっぱいあってどうまとめよう。)

下書きをするきの子

帯に書く前に、下書きでしよ、っと。

できた?

できたのはできたのですが、まじはずいです。

じゃあ、せっかくなので「1003」さんに見せに行きましょう。

再び1003へ

できましたので、見せに来ましたー。

ありがとうございます!楽しみです。

koiobiを読んでもらう

一緒に行きたいごはんやさん
いっぱいあるで。
この本、あげるけど、また借してね。
ほんで、ベルク、いつ行く?

とてもすてきです!
・・・あれ。これ字、間違えてますよ。

え。うそ。

誤字を指摘されるきの子

「借してね」じゃなくて、「貸してね」では。

やっちまったな!!よし、きみの上司に報告しよう。

あわわわわわわわわわわわ。

ま。そんなことはさておいて。
今回Koiobiの本を一緒に選んでみてどうでしたか?

とにかくきの子さんとの会話が楽しかったです。
お話ししながら、本を選ぶのも良かったです。
時々お店でも「オススメの本」って何ですか?って聞かれるのですが
そうおっしゃる方って初めて来られる方の場合が多くて。
そのときも結局いろいろ聞いて、本を選びますね。
自分の恋人に、自分で本の帯を書いて贈るための本を選ぶというのも、
いいなって思いました!

わたしも会話が楽しかったです。
本以外にも、朝起きれないよねって話をしたり。 
自分で読むのではなく、別の誰かにあげることを前提に本を選んだり
帯の文章を書いたりするのは、新鮮でした。

じゃ、彼にKoiobiを郵送しといてー。

今度会ったときに、渡しときますわ。とりあえず、一回自分で読みます!

きの子、Koiobiを彼に贈る

彼に会ったときに渡して、読んでくれました。ついでに私も読みましたが。
帯の文の感想は、恥ずかしくて聞けなかったのですが、
この本が「共感覚」について書かれていたもので、
たまたま彼が「共通感覚」なるものの関する本を読んでいたので、
彼と共感覚と共通感覚の違いについて、お茶しながらずっとしゃべっていました。
なんだかんだで、私たちらしいなって。そう思いましたね。

第3帯:Koiobiをやってみた・男性編へ続く


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